今回は靴底がすっかり剥がれてしまった登山靴2足の全底交換(オールソール交換)です。
剥がれた底はウレタン部分が劣化しポロポロと崩れ落ちています。山を登っている時にこうなってしまったら大変ですね。
これを何とかして取り除く事から修理は始まります。
もう一足も同じ状態です。綺麗に取り除くのは時間のかかる作業です。
つま先部分が欠けてしまっている部分も補修します。まず欠けた部分を埋めて…。
新しくゴムを貼り綺麗になりました。
新しい底を用意します。アッパーと靴底の間に一枚スポンジ板を挟みます。「神戸カステラ板」というちょっと美味しそうな名前です。プライマー処理後、強力な接着剤で接着します。
神戸カステラ板を貼って周りを仕上げたところです。丈夫でクッション性のある素材です。
完成しました。こちらに使用したのはビブラム社製登山用ラバーユニットソールです。
もう一足も完成です。こちらに使用したのは同じくビブラム社の1220ソールというタイプです。フラットな底です。
アッパーの革が乾燥していましたので軽くオイルを塗り栄養を与えました。
これでまた山登りができるようになりましたね!